セッションのお申し込みをお断りする理由

実は先月、多くの方のセッションのお申し込みをお断りしました

これまでもそれが必要だと感じた時には度々お断りしてきたのですが、先月はその機会が普段より少し多かったので、それについての私の思いをお話ししたいなと思います。

マゼンティークを必要とし、お客様がご連絡くださること、本当にありがたいことと思っています。ですが当サロンでは、セッションをお受けしない方がお客様のためになると考えた場合は迷わずお断りするようにしております。

というのも、スピリチュアルは、便利な反面、扱い方に注意が必要なものだからです。

不安な時や苦しい時、自分で考えることをせずに、スピリチュアルで答えを知る…そんな使い方を繰り返してしてしまうと、ご本人本来の考える力、自分の本音に耳を傾ける力は簡単に失われてしまうのです。そうなると、不安があるごとにスピリチュアルを頼るようになってしまいますし、自分で正解を探すことを避け、高次が与えてくれる「正解」を求めてその通りに生きようとしたりするようになってしまいます。

ご本人が幸せならそれでもいい、という考え方もあるかもしれません。実際にそのようにスピリチュアルを使っている方は世の中に多いです。でもこれは実は、問題を解決しているようで、壮大な自己否定になってしまうと私は思うのです。なぜなら、そのような形で高次の力を借りるたびに「自分は自分で解決する力がない」「自分は自分で考える力がない」「自分は自分で判断して生きると間違う」という刷り込みをすることになってしまうからです。なので、このように生きれば生きるほど、問題は大きくなっていきますし、どんどん息苦しく、自分のことが受け入れられなくなっていってしまいます。

これが、自分らしく幸せに生きることだとは、私にはどうしても思えないのです。

私は、スピリチュアルを「自分らしく生きる」ために提供すると決めました。なので、お客様がご本人が自分らしく生きるための妨げになると考えた場合は、きちんと事情をお話して、セッションをお断りするようにしているのです。

「この問題については自分で考えて、現実的な手段を取ってみてください」とお伝えすることもあれば、「これについてある程度自分の中で答えが出るまでは、サロンに連絡せず、私のブログなども読まないでください」とか、「少なくとも半年はセッションは必要ないです」とかいうようにお話しさせていただくこともあります。

どれも「この人を相手にしたくない」という意図ではなくて、「お断りして立ち止まって考えて頂く機会にしていただくことが今の私にできる最大限の『セッション』である」と考えてのことです。

なお、不安な時にスピリチュアルに頼りたいと思うのは、決して弱いことではありません。不安や苦しみを早く取り除きたいと思うのは、むしろ人間なら誰でも当たり前のこと。だからこそ、提供する側がストップをかける必要があるとも思っているのです。

人間には苦しみや不安の中でしか学べないことがあります。時間をかけて考えることでしか掘り起こせないこともあります。人は、時間をかけて自分の肉体に腑に落とすことでしか、物事を理解することはできないからです。高次はあなたに情報を与えたり励ましたりはしてくれます。でもそれではあなたの心は一時的にしか満たされないでしょう。あなたが自分で自分に与えることをしなければ、高次はあなたに自信も価値も与えてくれません。ましてやあなたの人生の責任をとってもくれないのです。

これを読んで、ドキっとしたあなたは、外部の情報から不安を取り除こうとすることはやめて、どうか「不安がある状態でしばらく時間を過ごすことを受け入れて、自分の本音を掘り出そうとする努力」をしてみてください。そしてどうか、自信がついてから行動しよう…と、選択を後回しにしないでください。自信は後からついてくるもので、「これがうまくいく」という確信をもって行動している人は誰もいません。高次の声が聴ける立場である私も、不安や迷いの中で選択を積み重ねる日々です(注:私も自分自身のこととなったり不安や迷いやエゴがあると、途端に正しくチャネリングできなくなるので、なんでも高次に聞けばわかるというわけでもないのです)。

不安や迷いは変化の際にはつきものですから、それをなくそうとせず、ある程度あって当然という考えで、それでも自分が自分らしく生きるためには何を選んだらいいかを、しっかりと考えてください。あなたには自分の力で幸せになる力が必ずあります。

世の中には特定の正解や善はありません。それは見る角度によって簡単に変わってしまうものだからです。なのでどうか、正解であることや正しくあることにとらわれず、自分の決断のもとでいろんな経験をしてみてください。時間をかけて考えて、本当に自分のためになると思ったことを、選び取ることから始めてみてください。不安や恐ろしさをあえて取り除かないという勇気を持ってください。そしてその最中、本当に向き合う覚悟ができた時には、喜んでそのお手伝いをさせて頂きたいと思っています。

また、「自分と向き合いたい」とおっしゃってお申込み下さった場合であっても、私から見て向き合う準備がまだできていないと感じた時もお断りするようにしております。

それは、ご本人が本気でないと、奥まで手が届かずにその場しのぎのセッションで終わってしまうからです。手近なブロックを手放して、その時はすっきりして成長出来たような気がするけど、半月もたてばまた元のモヤモヤした自分に戻ってしまう…そんなセッションを繰り返すのは、その方の人生の時間をいたずらに浪費するだけだと思うからです。

ちなみに「向き合いたい」という覚悟は、ある意味自然発生的なもので、ご本人の意思とは関係ないような部分があります。「向き合いたい」とどれだけ頭で思っても魂がどうしてもそちらに向かない…ということもままあります。ですので、それを責めたり批判する気持ちはありません。ただ単に、まだそのタイミングにないというだけの話なのです。

私はこの仕事を本気でしています。だから「本当にお客様のためになる」と自分が信じたものを提供したいと思っています。それが私なりの誠意でもあるつもりです。

そして、お客様にはその思いを理解していただけたら嬉しいですが、わかっていただけなくてもいいとも思っています。私の姿を通して何を感じるかはお客様の自由な権利だからです。それぞれ自由に何かを感じ取り、好きなように学びにつなげて頂ければ嬉しいなあ、それを受け入れられる自分でありたいなあ、と思っています。

今回の記事が、何かあなたに響くものがありましたら、とても嬉しく思います。ご質問やご意見などがありましたらどうぞお気軽にお寄せ下さいね(*^^*)

ここまでお読みいただいて、どうもありがとうございました。

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