「霊感」で消耗しない方法~繊細すぎて疲れやすいあなたに~②

<この記事は前編からの続きです>

さて、ここまでの「霊感があるときの困りごとあるある」、思い当たるようなものはありましたでしょうか。では続いて、そういった困りごとを解消するにはどうしたらいいかの対策をお伝えしていきます。

自尊心を鍛える

まず何より大切なのは「自尊心を鍛える」と言うことです。意外に思われるかもしれませんが、これが最重要だと私は思います。

ここまで挙げた私の「困りごとあるある」ですが・・・実はこれは全て「霊感があることそのもの」によるものではありません。真の問題は、自分自身が「常に低い波動でいた」ことと「霊感によって情報を周りからいつも取り入れようとしていた」と言うことにあります。そして、そのどちらにも深く関係しているのが「自尊心の低さ」です。

自尊心が低いと、自分に自信が持てず好きになれないため、どんどんネガティブな思考に陥ります。思念と言うのは磁石のようなものなので、似たような波動を引き寄せます。霊感があっても、自分自身の波動が高ければ「低い波動」と同調することはありませんが、自分自身がネガティブな思念で一杯だと、それに似た波動であるネガティブな思念や感情が引き寄せられてしまうのです。

また「霊感によって情報を周りからいつも取り入れようとしていた」と言う点についても少しご説明します。当時の私は、「霊感のせいで大変な目に遭っている」と言っておきながら、その反面、無意識のうちに外部から入ってくる情報は片っ端から入れようとしていた節がありました。理由としては「霊感で周囲の役に立ったり、誰かの思念に同調することで自分の孤独を埋めようとしていた」あるいは「自分の孤独を誰かに埋めてもらいたくて、人の思念が恋しかった」と言う要素からだったのだと思います。また、自分自身を傷つけることで誰かに注目して欲しかったのかもしれません。

しかし、自尊心と言うのは「自分対自分」のものですので、周囲に埋めてもらうのをいくら期待しても、自分の自尊心が埋まることはありません。そういうわけで、霊感を使ってこれを埋めようとする方法では「いつまでたっても自尊心が満足するときは来ず、同じことの繰り返しになる」のです。しかも、これを続けていくと「霊感に振り回される→自尊心も傷つく→余計に霊感に振り回される」という負の悪循環に陥り、どんどん抜け出しにくくなってしまうのです。

そういうわけで、まずは「霊感で入ってくる外部の情報」をどうこうしようとするより、「自分の軸をしっかり持つ」ということに力を入れてください。霊感がある方は繊細な場合が多く傷つきやすいため、どうしても自尊心が弱くなりがちな傾向がありますので、「傷つくのは自分が悪いせいではない」と言うことを意識してください。そして、普段から積極的に「自尊心を鍛える」「自分に優しくする」ことを意識しながら生活するといいです。これだけで特別なことをしなくても、霊的なトラブルはかなり改善するはずです。

自尊心を鍛えるというのはなかなか難しいものですが、基本的に意識するといいであろうことは

・他人よりも自分の気持ちや感覚を尊重する
・自分自身が、「自分のための行動」をひとつひとつとる
・自尊心は誰でも鍛えられ、地道にやっていけば必ず身につくものであると知る

と言う感じでしょうか。

自尊心に関しては具体的なお話をしていくと、本が書けるほど長くなりますので、機会があればまた別の記事で詳しくお伝えできれば思いますが、気になる方は「自己愛」「自尊心」に関する書籍などを買って、勉強されてみるのがオススメです。わかりやすい図解付きのような本から始めてみるといいでしょう。

次の項以降でも、色々な方法をご紹介はしていますが、まずは何より自尊心を鍛えることが基本です。自尊心がなければ工夫しようとしても「そうはいってもやっぱり振り回されてしまう」となって結果的に身につかないことが非常に多いです。自尊心が低い状態では、心の底から今の状況を改善することを望めず「このまま悲劇の主人公でいたい」という気持ちと決別することができないからです。悲劇の主人公でいること自体は本人の自由であり、全く悪いことではありませんが、霊的なトラブルに関しては、自分自信が「そこから卒業したい、そのために行動するぞ」という気持ちが持てなければ解消することは難しいと思ってください。

「オフの技術」を身につける

次に大切なのが「霊的な感度をON‐OFFする技術」を身につけるということです。

霊感に伴って暮らしにくさが発生するのは、主に「常に外からの情報を受信してしまう(状況に合わせてOFFができない)」と言うことにあります。例えば、とてもよく聞こえる耳を持っている人は、小さな音に気がつきやすくて便利な反面、人より大きな音や騒がしい音が苦手であるのは当然ですよね。大きな音をムリヤリ我慢して聞く必要はありませんし、状況に応じて耳栓を使ったり、耳を塞いだりして生活するほうが余計なストレスを感じなくて済みますよね。

霊感もそれと同様です。霊感の自覚がない人は、常時開きっぱなしの状態であることが多く、「閉めることが出来る」という発想がありません。ですが、姿勢を矯正するようにして「ON-OFF」の技術が身につくようになると、非常に生活しやすくなります。それが出来れば、見たくないものが見えるというようなこともありません(時々「チャネリングを学ぶと、見たくないものまで見えるんですよね?」とおっしゃる方がいますが、ON-OFFさえしっかり出来ればそういうことはありません)。

「ON-OFF」を具体的に身につけるための方法は、次のようなものがあります。

①「デフォルトをOFFの状態にし、必要なときだけ意識的につながる」意識を持つ

霊感の自覚がない人はそもそも、デフォルト(基本の状態)がONであることが多いです。まずは、普段から「自分と人との境界線」を意識して、その中に自分以外の思念を入れないように心がけましょう。特別な技術はいりません。「意識する」「意図を持つ」だけで違います。

霊感で情報を得たいときだけは意識してオープンにしてつながり、それが終わったらまたOFFにして、あとは一切繋がらないというようにします。自覚してメリハリを持つことが大切です。もしOFFにしているときに、何か見えてしまったり情報が入ってきても、意識的に無視し、それについて深く考えたり他人に伝えたりするのはしないでください。

これは姿勢や呼吸の改善と同じです。最初のうちは気を抜くとすぐに「ON」になるので、癖がつくまで少し時間がかかりますが、やっていくうちに出来るようになっていきます。イメージとしては丹田(おへその下あたりの部分)にだけ力を入れて、肩の力は抜き、全身の毛穴をきゅっとしめる、と言うような感じでしょうか。これは私がやりやすい方法なので、個人がイメージしやすい「外界から侵食されない体の状態」がイメージできる方法であれば何でもOKです。

また、もしネガティブな存在と接触することがあっても、相手にせず取り合わないのが一番です。弱気になるとつけこまれますので、野犬を追い払うときのようなキリっとした気持ちで「立ち去ってください」とだけ告げ、会話などには応じずに無視します。脅してくる場合などもありますが、こちらの心を揺さぶることを目的として言っているだけです。主導権を相手に握らせず、なるべく淡々と対応するようにしましょう。

②ストレスの高い環境に行くときには、意識的にバリアを張る

簡単な方法として、心の中で「私を守ってくれる安全な存在よ、私の身を守るバリアを張ってください」とお願いするという方法があります。それだけでガイドさんなどがバリアを張ってくれます(他にもバリアの張り方はありますが、長くなりますので詳しい説明はここでは割愛します)。

疲れる場所に行ったりなど、ネガティブなエネルギーを受けてしまう可能性がありそうな場面ではバリアを使ってみてください。また、10~15分くらいで切れてしまうことが多いので、必要に応じてマメに張りなおしてもらってください。

③意識を「今ここ」に集中させる

霊感がある方は、意識を「自分の体以外の遠く」に飛ばしていることが多いです。

例えば、過去や未来のことを考えたり、自分の想像の中や高次の世界に気持ちがいってしまうなど、「意識が体の外にあり、体がお留守になっている」という率が高い傾向があります。体が留守になると、どうしても自分以外の思念が入ってきやすくなるのです。

そう言うわけで「今、ここに集中しよう!」とこまめに意識して思い出し、適宜「意識を体に引き戻す」癖をつけるようにするといいでしょう。考え事で「遠くにいってしまいそう」になったときには、我に返って「あ、いけないいけない!」と注意を現実に戻してください。

また、目の前のことに集中する時間を意識的に持ったり、自分の体を意識するようなこと(マッサージや運動など)をするのもいいです。マインドフルネス(宗教色を除いた瞑想のことです。詳しくは、関係書籍などを探されるとよいでしょう)もお勧めです。

霊感を「趣味」として使う

霊感があっても「霊感を使って生きなければいけない」と言うことはありません。ただ、もし高次の世界に興味があり、上手に活用したいと思うなら、メリハリをつけながら「趣味として霊感を楽しく使う」ことをお勧めします。

理由としては、霊感がある方は「霊感があるゆえに辛い思いをしてきた」という経過や「霊感はみんなのために使わないといけない」という観念がある場合が多いのです。ですが、霊感をただ単に楽しみとしてだけ使うことで、そのブロックも手放せますし、傷が癒されたり、自尊心が回復していったりします。また、高次の人たちの愛情を感じられることで、安心感も得られていきます。楽しく使うことができれば、波動も自然と高くなっていき、波動の低い存在とは繋がりにくくなっていきます。

ポイントは「周りの人のためではなく、自分が楽しくなるためだけに使う」と言うことです。「能力を役に立てなくてもいい」「自分の楽しみだけに使っていい」と言うことを自分に許可しましょう。その間は、高次の人たちと単に仲良くなるつもりだけで使い、「人には霊感を用いたアドバイスや情報は一切伝えない」という感じがお勧めです。

霊能力のコントロールに近道はない

さて、随分長々書いて来ましたが、お役に立つものはあったでしょうか?

かつての私は「いつか尊敬できる師匠に出会って、師匠に何かをしてもらった途端、劇的に霊感のコントロールが出来るようになるのでは」とか「特別な技術を身につけて、それによって一切霊感で困ることはなくなるのでは」というような淡い幻想を抱いていました。しかし、現時点で特定の師匠は見つかっておりませんし、人から教えてもらった技術で即解決できたり、ある日突然劇的にコントロールできるようになるということもなく・・・今に至っています(笑)

結局のところ自分の身を守ってくれたのは「自分で意識や意図をしっかり持つこと」「体に染み付いたクセをコツコツ変えていくこと」の積み重ねでした。しかし試行錯誤して身につけたそれらの方法により、私は生活がしやすくなりました。仕事柄、当時とは比較にならない量のエネルギーを扱ったり、ネガティブな思念に対応する必要が出てくることもありますが、当時のような辛さを感じることはありません。

当サロンでは、結界を張ったり除霊をしたりすることも出来ます。しかし、あまりオススメはしていません。それだとどうしても一時的なものになりますし、その都度お金もかかります。そして、何よりお客様自身が「自分の力では解決できないんだ」ということを自分自身に刷り込むことになってしまうからです。

あなたの体は、あなた自身が守るしかありません。あなたの体はあなただけが主人であり、誰かが代わることが出来ないからです。それは地味な作業ですし、近道もありません。しかし、しっかり意図を持って守ってあげれば、あなたの体も能力も意識も、必ずあなたの強い味方になってくれるでしょう。本来、あなたの持っている能力や特性はとあなたの魂は相性のよい組み合わせであるからです。

これを読んで「どうやら自分には多少霊感がありそうで、それで消耗しているらしい。でもコントロールしたいな」と思ったのなら、まず最初にするべきことは「思念に脅かされず、自分で自分をしっかり守るぞ!自分には守れる力があるんだ!」という意識を持つことです。そして、ダイエットのようにこつこつと、できることから始めてみてください。最初はうまく出来なくて当たり前ですから、少しずつやっていきましょう。チャネリングを鍛えるときもそうですが、スピリチュアル体験と言うのは「筋トレ」に似ています。「考えてみれば当たり前だな」と言うような地味なことの積み重ねでしか、付け焼刃でない本当の効果は身につけることはできないと、私は考えています。

当サロンの「チャネリング講座」では、ガイドさんの意向を確認しつつ、既に霊能力のある方向けに、さらに細かいコントロールの方法や、個人にあった方法などもレクチャーしております。ガイドさんと遊んだりして、霊感を楽しく使う方法についてもお伝えしております。「対面で詳しく聞きたい」「自分の状況を見てもらいたい」「霊的なことに関する話を聞いて欲しい」などのご希望があれば、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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