ハイヤーセルフに過呼吸に追い込まれた話

今日はちょっと昔のことになりますが、私の体験談、『ハイヤーセルフに追い込まれ過呼吸になった事件』のお話をしたいと思います(笑)

ハイヤーセルフとは「高次にいる本当の自分」みたいなもの。以後は、長いので「ハイヤー」と書きますね。

今回の話は長いですがご興味がある方はぜひぜひお読みください♪

 

ハイヤーセルフに過呼吸に追い込まれた話

当時、20代の後半くらいだった私は、まだ霊能者としてやっていくつもりもまったくなく、「普通の人として普通の人生をなんとか送らねば」というつもりで生きており、自分のハイヤーセルフと会話を初めたばかりでした。

霊能力は幼少期から使ってはいたのですが、当時の私は「自分のために霊能力を使ってはいけない」と強く信じ込んでいたため、自分のハイヤーやガイドと意識的に話すようになったのはそれくらいの年になってからのことでした。

ある時、ハイヤーに「調子はどうか」と聞かれた私は「不安だ」と答えました。当時の私は精神科を受診したりと精神的にも不安定で、いつも漠然と不安を感じていたのです。
すると、彼女はこう言いました。

「よしっ!それはあんたのガイドが悪い!!!あいつら呼び出して怒っちゃる!!!!」

私は非常に衝撃を受けました。

私が理由を尋ねると
「だってさ、管理者責任(?)でしょ?あいつらがちゃんと仕事してればアンタが不安になんてなるわけないじゃん!(?)あいつら怠慢だわ!許せん!!!!!」
と言うような謎の理屈で彼女は怒り始めました。

困惑する私をよそに、ハイヤーは、なんと…私のガイドを一列に並べて説教をはじめました。

私は非常に衝撃を受けました。「普段からこんなに私に良くしてくれるガイドの皆を怒る」というハイヤーの意図が全くわからなかったからです。

「ねえ、なんで怒るの?こんなに良くしてくれてるのに」と慌てて私が聞くと、彼女は「良くしてくれてるかどうかは関係ないの。あんた今、不安なんでしょ?不安を取るのもガイドの役目でしょう」と当然のように言います。

「でもみんな一生懸命やってくれてるし、不安なのは私が悪いからで…」というと、「一生懸命やってても結果が出てないならダメでしょうよ!!アンタの不安傾向をわかった上でガイドやってんのに、それも取り除けないなんて何のためにいるんだかわかんないでしょ!使えねー連中だな!!」と横柄に言い、ますます彼らを怒りました。

そして、普段は口の減らないガイドの彼らも、いつになく神妙な顔つきで「ごめんなさい、自分たちの力不足です」とハイヤーに謝りはじめました。私が止めようとしても、ガイドの皆は「いいよ、本当のことだし」と言って黙って叱られていました。

ハイヤーは「どう責任とるの?」「この子がこんなに不安なのに何にもしてこないで怠慢だと思わないの?」「仕事もろくにできねーのにガイド名乗るんじゃねーよ」というようなことを次々に言い始めました。

そのとき、私はこれまでにないくらい動揺しました。

自分の大事な人たちが、自分のせいで言いがかりをつけられて(しかも自分の分身に 笑)怒られている、しかも反論もしないで彼らが謝っている、ということがこの上なく苦しく思えました。当時の私は「人に迷惑をかけることは生きている中で最大の悪」と思っており、本当に本当に耐えがたいことに感じられたのです。

私がわあわあ泣きながら「なんでこんなことをするの」と言うと、今度はハイヤーはガイド達に「あーあ、泣かせた。お前らのせいだ」と言い始め、ガイドへのあたりが更に強くなりました。私がどんなに嫌がっても彼女は一向にやめる気配がありません。

いよいよどうしていいかわからなくなった私はそこで…過呼吸発作を起こしました。

するとハイヤーが言いました。

「あー、始まった始まった。いつもだったらそうやって具合悪くなればみんなやめてくれたもんね。でもあたしはやめないからね」

私は頭が真っ白になりました。

そして初めて気が付きました。確かににそのとおりだったのです。今までの私はなにか辛いことがあると、それを相手に表明したり誰かに訴えることが出来ず、「体調を崩す」ということで間接的に示すことしかできなかったのです。

彼女は言いました。
「助けてほしいなら口に出して言えば?みんなアンタの味方になってくれるよ?ほら、守ってもらえばいいじゃん。『ハイヤーが言いがかりつけていじめるの、助けて』って言って、誰かに泣きついてあたしを黙らせてもらえばいいじゃん」
私は回らない頭で考えました。ハイヤーより次元の高い高次の存在を頼って助けてもらうことは確かに出来ます。だけど、理由は自分でもわかりませんが、ここで誰かを頼ってはいけないように思えました。
それに、ハイヤーが何の考えもなしにこんなことをしているとは思えなかったのです。本当に私はいじめられているのか?彼女は私に何かを教えようとしているのではないか?何の目的で彼女はこんなことを言い始めたのか?
私はどんどん混乱しました。

「何黙ってんのよ、いいのよ。言いたいこと言っても」と彼女が言うので、私は、「どうしていいかわからない」とだけ告げました。「何がわからないの?」と彼女が聞くので、
「だって、あなたの言うことはむちゃくちゃに見えるけど、必要なことを教えようとして愛を持ってやってくれてるのが分かる。でも意図が理解出来ない。誰かに助けを求めたいけどしちゃいけない気がする。もうどうしたらいいかわからない」と答えました。

すると彼女は言いました。
「バカねえ。あたしが愛を持ってるかどうかなんてアンタには関係ないのよ、あんたはどう思ったの?」
「でも事の発端は私だし…悪いのは私に思えるし…」
「『でも』は、いらないの。誰が悪いとか愛があるとかどんなのはどうでもいいの、アンタがどう思ったかが全てなの」
「……」
「どう思ったの?」
「…ぶっ殺してやりたい」
すると、彼女は当たり前のように言いました。
「それでいいのよ。『ぶっ殺すぞ』って言いな。アンタの気持ちはそこで終わり、それ以上はないの」

私は頭を殴られたようなショックを受けました。
「でも、ハイヤー(自分)だし、高次の存在に殺すとか言っちゃいけないし」
「だって思ったんでしょ?そう思ったんだからそうでしょうよ。何がいけないのよ」

その時、奇妙なすっきり感と共に、何かがものすごく腑に落ちました。

そうか、ぶっ殺したいとか思ってもいいのか。そう思った瞬間に、今まで自分がどれだけ負の感情を感じないように抑圧してきたかを思い知りました。

アレを感じてはいけない、コレを感じてはいけないと感情を裁き、抑えつけることで私はいつも自分を無意識に否定していたので、だからいつまでたっても不安が消えなかったのです。そもそも感情には良いも悪いもないというのに。

気がつくとハイヤーは驚くほど優しい表情になっていました。ガイドたちもニコニコしていました。
「『どうしてこんなことをするの?』じゃないの。嫌なことをされたら『てめえいい加減にしろ、ぶっ殺すぞ』でいいの。それがあんたの正解」

その時に、がしゃん、とブロックが壊れる衝撃を体感しました。
私は「何があっても穏便に解決しないといけない」「どんなときにも相手の気持ちや理由を想像し、自分の非の可能性も考慮して動かなければいけない」「相手を一方的に攻撃してはいけない」というようなブロックがあり、それを自覚していなかったのです。ハイヤーは私を極限まで追い込むことでそれを引き出してくれたのでした。

「よく出来ました。わかった?自分の気持を感じるのは自分だけ、自分を守れるのも自分だけ。それが出来なきゃどれだけ他人に守ってもらっても埋まんないのよ」
彼女はそう言って上機嫌で帰って行ったのでした。

 

当時を振り返って思うこと

さて・・・お読み頂いて色々と驚かれた方も多いかもしれませんが、ちょっとだけ解説をします。

「高次の存在がこんなことするの!?」と思ったあなた

「えっ?高次の存在ってこんなことするの?!」と驚かれたかもしれませんね。当時の私も度肝を抜かれました。

高次の存在も、案外人間臭いと言うか人間同様、それぞれに色んなキャラクターを持っており、教えを授ける方法は本当に人(人じゃないですが)それぞれなのです。

会話の内容でなんとなくおわかり頂けたと思いますが、私のハイヤーは必要とあらば容赦がなく、一般的な「優しくで穏やかで見守ってくれる高次の存在」のイメージとはかなり程遠いものがあります(注:ハイヤーの個性は本当に人それぞれなので、ハイヤーと話す=怒られるというわけではありません

私がもらった高次からの教えは、このように時として厳しい形をとることも多々ありました。しかし、いたずらに怖がらせたり傷つけたりすることが目的ではなく、「本当に気がつくべきものに気がつけるよう、最適な方法をとる」と言う感じで、その根底には基本的に愛があります。人間同士でもそうですが「優しく穏やかに教えてくれる」だけではわからないこともたくさんありますからね。

余談ですが、彼女は当時私の幻想やブロックを片っ端からぶち破るのがマイブーム(笑)だったらしく、今回の話のように、ハイヤーに急所を突かれては泣きながらブロック解除するということを本当によくしていました・・・(=∀=)

あのときには愛情がいまひとつ理解できずキツイものがありましたが、今となってはああしてもらって良かったと思っています。

スピリチュアルを使って「自分と向き合う」ということ

また、私に会ったことがある方は、当時の私の描写を見て「えっ、昔こんな感じだったの?全然想像できない」と驚かれたかもしれません。

今でこそかなり自由に生きられるようになってきましたが、「ブロックのある状態」と「少なくなった状態」では同じ人でもこれだけ違いが出るのです。それだけ「ブロックがある」というのは「自分らしく生きられない、制限された状態である」ということでもあります。

ブロックは解除すると「今までとれなかった行動」が取れるようになります。
この「過呼吸事件」を期に、私はかなり現実世界でも自己主張が出来るようになりました。

今まではニコニコ人に合わせるだけだったのですが、時には悪態をついたり反論したりすることができるようになりました。高次の存在に対しても、反論したり時には文句を言ったり追い返したりということも出来るようになりました。三次元の人とも、高次の存在とも、そうなってからのほうがずっと自由に楽に付き合えるようになり、人から以前よりずっと大事にされていると感じられるようになりました。
癖のようになっていた過呼吸発作も、それ以来起こさなくなりました。

正直な所、私がこれまで人生で経験した「スピリチュアル」は、平安や救済とは趣が違います。学びを深めれば深めるほど、自分の弱さや本音を突きつけられ、たった一人でそれに向き合うという、見方によっては容赦のないものでした。

だけど、そこで目をそらさずに向き合うことができれば、受け入れられるようになり、自分を好きになることができます。もっと自由に自分らしく生きられるようになり、自分の力が目覚めて自分の足で立つ楽しさが感じられるようになります。

霊能力を通して、物理次元にはない素晴らしい景色を見たり、高次の存在の限りのない愛情に触れることも確かに素晴らしい体験です。ですが、私がスピを通して学んだ一番の歓びは、やはり「自分を愛して自分らしく生きられるようになっていく」変化の過程にあると思っています。

人間でいられる期間は短いです。物質はあとに残りません。誰かに指示されたとおりに生きたり、人に何かを埋めてもらおうとして主導権争いをしたり、自分を犠牲に人に尽くしたりしていれば、かりそめの安心は得られるかもしれません。だけど本当の自分の感覚はそれだと死んでしまいます。死んでから「自分らしく生きなかったこと」を後悔している魂は非常に多いです。

だから、どうか多くの人に、お腹いっぱい「自分だけの感覚で感じて経験し、人生を味わう」楽しさを感じていただきたいのです。そのための方法の一つとして、スピリチュアルを上手に使っていただければと私は心から思っています。ことブロック解除に関しては、繰り返し続けていくと文字通り「世界が変わる」ような体験が出来ますので、多くの人に是非知って頂きたいなあと思っております。

セッションではブロック解除のお手伝いもしております。ピンときた方はぜひ遊びにいらしてくださいね(*^^*)

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