「波動」「エネルギー」って何?

私はよく「波動」や「エネルギー」の話をするのですが、よく考えてみたら「波動とは何か」「エネルギーとは何か」ということを一からご説明したことがなかったと思い至りました。

そういうわけで、【なるほどわかるスピリチュアル】というシリーズにして、これから不定期で、『スピリチュアル用語などについて、基本的過ぎて逆にあまり解説されてこなかったことを三次元に落とし込む形で解説してみよう!』と思っております。

今回は第1回目、スピリチュアルの基本、「波動」と「エネルギー」についてです。

ちょっと言葉で説明することが難しい部分もあり、読みにくいかもしれませんが、スピリチュアルを物理に落とし込んでみたい方、現実主義の方、スピリチュアルをきちんと学んでみたいという方には是非お読みいただきたいなあと思います。

なお、ここでの解釈は、あくまで高次からの意見やヒーリングワーク等による検証に基づいたうえでの、私個人の見解によるものです。

「波動」と「エネルギー」の前提知識

宇宙に存在する物質は「粒子」からできています。そして、この粒子はいつも振動しているということがわかっています。

粒子が振動するとその周りに同心円状にその震えが伝わります。この「周囲への震えの伝わり方」を「波動」といいます。そしてこの、粒子の内側から湧いてくる、振動する力を「エネルギー」と言います。

このエネルギーは、粒子を震わせて、周囲に広がり、周囲に「影響」を及ぼします。スピリチュアルにおいてはこの「影響を起こす力」の部分を特に「エネルギー」と呼んでいます。

(なお、ここでは、平面上での図なので「円」に見えますが、実際には360 °の方向に振動が伝わりますので、粒を中心として球体の形に波動が出ています)。

波動とエネルギーの特性

そういうわけで、この世のすべてのものは粒子でできていて、常に波動を放ち、常に周りにエネルギーによる影響を与えている…ということになります。

ここまで聞くと不思議に思えるかもしれません。ですが、理科の授業でも習うことですが、我々が目で物を見られるのは、その物質が光を反射した波動を目の神経で電気信号に翻訳して、脳で処理して感じているからです。そして、遠くの音が聞こえるのは、音による空気の震えを耳の神経で、これもまたそれぞれ電気信号に翻訳して脳で処理して感じているからです(そしてこの脳内の電気信号も「脳内の波動」によるものです)。

つまり、「誰でも五感で翻訳できる波動→視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の情報」「霊感で翻訳できる波動→高次の世界や五感以外の情報」という感じになるわけです。

ということで「私エネルギーなんて使えない!」とおっしゃる方もいますが、人間もまた粒子の塊であり、それぞれが振動をしていますので、意図せず勝手に「エネルギー」は出ています。人間以外の、物体も無機物も例外なく全て「エネルギー」が出ています。いわゆる「オーラ」や「雰囲気」も端的に言えばこのエネルギーによるものなのです。

ちなみに、エネルギーワーク(ヒーリングや除霊、物にエネルギーをこめたりなど)は、「自分で意図してエネルギーをコントロールして、好きな質や強さにし、狙った影響を引き出すこと」と言えるでしょう(このへんはまた別の機会があれば、詳しく説明したいと思います)。

さて。

物質はどれも粒子の「集合」で出来ています。集まっている粒子がそれぞれバラバラに震えると、それぞれ別の方向にエネルギーが出るので、エネルギーが打ち消し合って弱まったり、矛盾したり混乱したエネルギーが出ます。また、それに反して同じタイミングで同じ振動を起こすと、同じ方向にエネルギーが出るので非常に強いエネルギーが出ます。

簡単に言うと「波動がバラバラだったり相反するものが多いと、本来の波動を発揮できない」「波動が似たものや近いもの同士で集まると、シンプルでかつ強力になる」というようなことです。

イメージをつかんでいただくためのわかりやすい例としては、バラバラの色の持ち物を、同じ色で統一するとスッキリ整って見えると感じたことはないでしょうか。粒子も同じで、「波動が近い」「似たもの」がまとまるとより強くスッキリしたエネルギーが出るのです。

そういうわけで、一人の人間も「矛盾する感情をたくさん抱えている人」は『体を構成する粒子の震えがバラバラになる→波動が乱れる→本来の自分の声が聴きにくく、混乱しやすい』となりやすく、「ブロックが少なくシンプルに生きている人」は『体を構成する粒子の震えが揃っている→波動がすっきりとパワフルになる→望むものを引き寄せる力が強くなり、本来の自分が出やすくなる』ということになります。また、人間の集団も、バラバラの人の集まり(人混みなど)よりも、理念や目的が一致している集団(プロジェクトのチームなど)のほうが、すっきりして見えたり、特定の印象を受けやすい…というのも同じことです。

このように、波動やエネルギーに関しては一定の法則やルールがたくさんあります。いくつか例を挙げると「高さの近い波動同士が引き合う」「質の似た波動が引き合う」「出したエネルギーと同じものが戻ってくる」「ポジティブなエネルギーは高い・広いところへ、ネガティブなエネルギーは狭い・低いところへ向かって流れていく」というようなもの。世の中のエネルギーはそのルールに基づいて循環を続けているのです。

エネルギーはどうやって感じ取る?

外部からのエネルギーを感じるときは、自分の「粒子」が振動することによって感知します。なので例えば、「機嫌の悪い人の近くに行くと、なんだかイヤな感じがする」というようなときには、機嫌の悪い人から「機嫌の悪い波動」が出ていて、そのエネルギーで自分の粒子が震えることにより、「なんだかイヤな感じ」を感じ取り、その影響を受けているということになるのですね。

周囲からの影響を受けすぎると、粒子の震えが乱れ、自分本来の振動ができにくくなります。本来の振動ができない状況が続くと自分のエネルギーが発散できず、どんどん溜まっていってしまい、粒子が重たくなってしまいます。そうなると、動いたり変化することが大変になってしまうのです。そういうわけで、私はお客様に対しても、繊細になっている時や振動が乱れて調子を崩しているという場合には「少しの間、人との距離を置き、スマホやテレビなど外部からの情報を取り入れることを控えて、意識的にアウトプットをし、自分のペースを整えてください」というお話をよくします。

また、この粒子の「振動のしやすさ」は人によって違うようです。「繊細・敏感な人」は粒子が少しの力で震えます(なので、少しのことも感知したり、他の人と同じエネルギーを感じてもその人だけ大きく感じたりします)。また、「エネルギーに鈍感な人」は粒子を震わせるのに大きな力を必要とします(多少のエネルギーでは粒子が震えないため、感知できないのです)。

また、粒子にも相性があるようで、本人とエネルギーの相性によっても粒子の振れやすさも変わるようです。チャネリングする人によって「降ろしやすい情報、降ろしにくい情報」などがあるのはこれによるようで、例えば「相手の健康状態に関する情報は降ろしやすいが、災害に関する情報は降ろしにくい」というような場合は、「健康状態」に関わるエネルギーに対しては小さな力でも粒子が振れやすく、「災害」に関する情報に対しては大きな力でないと粒子が振動しない…というようなイメージです。

また、その時の体調によっても変化したり(例えば、調子の悪い時はネガティブなエネルギーを感じやすいなど)、体の部位によっても振れやすさが変わったり(例えば、頭の周りは敏感な粒子が多く少しのエネルギーで振れやすいが、足の周りは鈍い粒子が多く、多少のエネルギーでは感知できない…というような感じです)…というようなこともあるようです。

波動は高いほうがいい?

また、人間の世界では「波動が高いほどえらい」「高いほうがいい」という価値観があるように思いますが、エネルギーはルールに基づいて動いているだけで、波動の高低には優劣はありません。波動が低い場合は低いなりに学びやそこでしかできない学びもあり、それはそれで貴重なものなのです。

生きやすさを目指すのであれば、大切なのは高い低いではなく自分に合っている波動であることです。

なので、波動を高めようと頑張りすぎるより、「自分がなるべく自分のペースで、快適にいられる状況をつくる」という工夫をするといいと思います。というのは、人間はありのまま飾らない自分でいられるときこそ、その時点でのその人本来の波動が放たれるからです。そして、本来の波動が放たれればそれに引き合うものがきちんと引き寄せられてきますので、どんどんあなたらしく生きていくことができるようになるのです。

もう少し掘り下げてみよう

さて、色々な話をしてきましたが、ここで最初にお伝えした「この世のすべてのものは粒子でできていて、常に波動を放ち、常に周りにエネルギーによる影響を与えている」…という話に戻ってみましょう。

目で見たり、耳で聞こえたりするのも、外界の波動を電気信号に翻訳して脳で処理して感じている…というお話をしたとおり、この世の全ては、見える見えないに関わらず「そこから放たれる波動を脳が感知して、自分にわかる形に脳が翻訳している」ということになります

さて、実はここでもう少し堀りさげて考えたいポイントが2つあります。

まず一つは
「脳が『波動』さえ感知したら、そこに『物がある』ということになる」
…ということです。

要するに我々は「物がある」ということを確認しているのではなく、「物があるらしいという波動を脳が感知してる」ということを確認している…ということです。つまり、我々が感じ取っている世界は、「そういう波動を感じるから、多分あるんだろう」という程度の、とても曖昧なものなのです。

さて、少し話がややこしくなるのですが、こうなるとここで最初の前提がひっくり返ってしまいます。最初の説明では、『粒子から波動が生まれている』とお伝えしたところ…でしたが、我々は「波動」があることで「粒子」があるらしいという知覚しかできないため、実際には『波動があるから粒子がある』という考えになります。つまり、粒子がなければ波動は生まれないはずなのに、波動がなければ粒子が生まれない、という矛盾に行き当たるのですね。

でも「波動はちゃんと感知できているから、波動は存在するはずだ!だから粒もまたあるはずだ!」と反論したい方もいるかもしれません。

そこでもう2つ目のポイントです。それは
「『自分の脳が知覚する』ということでしか物事を観測することができない」
…ということです。

これはどういうことかというと、「波動がある」と感じているのはあくまで「あなたの脳がそう感じただけ」であって粒子どころか、実際に波動があるかどうかすら本当かどうかわからない…ということなのです。

粒も波動もないかもしれないし、あっても正しく脳で処理してありのままの形で見えているという保証は全くないのです。あるのは「波動を感知した」と脳が処理しているという事実だけなのです。

同様に「他人にも同じ波動を感じたか聞けばいい。第三者も自分も感じたなら間違いないはずだ」「脳でなく、客観的にわかるように機械で波動を計測したらいい。数字でデータが出たらわかるはずだ」…という検証方法を試みたとしても、その結果を感知しているのもまた「あなたの脳」に過ぎませんから、どのような結果だとしても「あなたの脳がそういう検証ができたと思っているだけ」という可能性を排除することはどうしてもできません。

自分の脳を通してしか我々は物事を知覚することができないので、「主観を除いて客観的に何かを検証すること」「目の前に起きていることが事実であると確かめること」を本当の意味で行うことは不可能なのです。

つまり、この外的世界は「観測するあなた」がいることで存在している、あなたのためだけの世界なのです。もはや実体があるかは確かめようがなく、あなたが「ある」と思ったものだけが「ある」ことをあなたに許されて存在しています。

そして、観測者としてのあなたがいなければ、この世界は存在できず、あなたが世界に与える影響を取り除くことはできないということになります。そして、あなたはあなたの脳が感知した「波動」や「エネルギー」を通して、外界を体験をしているつもりになっているだけなのです。

実は、スピリチュアルの考えはすべてこの前提の上に立っています。

「あなたの世界にはあなたしか存在せず、周囲の出来事や人物はあなたが見ている幻」
「あなたが傷ついたのは、周囲が傷つけたのではなく、あなたが『傷つけられた』と解釈しているだけ」
「あなたの考え方ひとつで見え方が変わる」
「この世はすべて自分の潜在意識からできている」
「誰かに何かをされても、実は自分がその人に『その役』をお願いしているに過ぎない」

…これらはすべてその前提によるものなのです。

そういうわけで「粒子」も「高次の世界」も「ガイド」もあるかどうかを精確に検証することはできません。「あると信じている人」にはあるし、「ないと信じている人」にはないもの。

「自分のガイドスピリット」も「嫌いなあの人」も、「あなたがいると思っているだけ」「あなたのためにその役をやって学びを与えてくれている」という意味においては同一です。

こうなると「粒子」も「波動」も「あなたの体」も「脳」も本当にあるのかはわかりません。世の中に存在する確かなものは「あなたという意識が、今何かを感じている」ということだけなのです。

さて、最終的にはずいぶん壮大な話になりましたが、何となくご理解いただけたでしょうか?

スピリチュアルの世界は言語化や三次元化がどうしても難しい部分があり、これが完璧で精確な説明だとは思っておりません。ただ、個人的にはこのモデルに基づいて説明するとわかりやすい部分が非常に多いと感じておりまして、今後もいろいろと検証(といっても、これまで書いてきた通り、正確には無理なのですが)を深めていきたいなあと思っております

それではお付き合いいただきありがとうございました\(^o^)/

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