こんにちは、神代です!
先日お客様から「神代さんが『我を捨てて人に尽くせ』とか『自分のことより人のために』というようなことを言わないのはどうしてですか?」というご質問をいただきました。
なんでも、スピリチュアル系のブログなどでこういう教えなどがよくあるのだとか。
というわけで、今回は「なぜ人に尽くすべきだと思っていないか」というお話をさせていただきたいと思います。
とりわけ、職業的に人の役に立とうとする人(心や体のケアをしたり、ヒーラーやセラピストのような職業の方)はぜひご一読くださいね!
★姉妹記事:自分で自分を埋めるということ〜満たされないあなた、セッション業を仕事にしたいあなたへ〜
「我を捨てろ」と言われても、出来ないのが人間
「我を捨てる」「自分より人のために尽くす」というのはある種の真理というか、真の豊かさを得るうえでは大切な要素ではあります。
でも…
だからといって「今すぐ我を捨てろ」と言われてできますか?
少なくとも私にはできません(笑)
それが出来ないからみんな悩んでいるのではないかしら?と思うのです。
むしろ、かえって「我を捨てられない自分は浅ましい…」と苦しくなるだけではないでしょうか。
満たされない状態で人に尽くすと、見返りを求めてしまう
さて、「人のために尽くせば幸せになれる」と感じたり、「人のために尽くす人が立派だからそうなりたい」と考えて、そのように行動しようとする人はたくさんいます。
ですが、これには落とし穴があります。
「自分が満たされてない状態で人に尽くす」と、人は絶対に「見返り」を求めてしまうのです。
「見返りを求める」とどうなるか。
相手が自分の思い通りに動いてくれないと苦しくなったり…
相手も自分のために尽くしてくれないと不満を感じたり…
自分ばかり尽くしているようで疲弊して擦り切れたり…
いつも誰かに尽くしていないと怖くて仕方なくなったり…
このようなネガティブ感情につながってしまうのです。
つまり、「見返り」は幸せとは真逆のところに人を連れて行ってしまうものなのですね。
「見返りが欲しい」に蓋をすると、さらに泥沼!?
さて、時々この「見返りが欲しい!!」という気持ちの対処に困って「何とか蓋をしたい」「考えないようにしたい」と頑張ってしまう方もいます。
でも、そうすると、ますます話がややこしくなってしまうんです。
そのネガティブ感情は、その人の心が弱いせいではなく、満たされていない状態であればだれにでも生じる自然な感情であり、ある意味「自然現象」に近いもの。その自然現象を無理やり抑えつけようとしても根本的な解決にはならないのです。
例えて言うなら、自分が空腹なのに人にごちそうを作ってふるまってあげているようなもの。
「いいな、あんなおいしいもの食べられて(嫉妬)」
「いつになったら私は食べさせてもらえるのかな(先への不安)」
「私がお腹すいてるってなんで気が付かないの?自分勝手な人だな(不満)」
お礼を言われないと
「ご馳走してあげたのに、お礼もないの?(不公平感)」
「粗末にされてる気がする…私は誰にも大事にされないんだ(無価値感)」
となるのは当たり前なんです。
人のために役立ちたいなら、まずは自分を満たすべし
そういうわけで
「人のために尽くしたい」と考える人ほど『自分がちゃんと満たされているか』はとっても重要!
自分がお腹いっぱいであれば、
「これもおいしいよ、食べてみて!(もっと与えたくなる)」
「食べたいときに食べていいよ(相手の自由を許せる)」
「皆に食べてもらえるって楽しい!(「奉仕」を楽しめる)」
となりますし…
もし相手からお礼がなかったとしても
「まあいいか、自分は楽しかったし(自己完結)」
「あの人はあの人なりになにか事情があるのかも(相手の事情を想像する)」
というように、不当に自分を傷つけずに対応することができるのです。
全てのスタートは自分を満たすことから
ということで、今回のまとめはこちらです。
人のために役に立ちたいと思ったら、まずは自分で自分をたっぷり満たすこと!!
人に尽くすのはそのあと…というよりも、一定以上満たされれば、わざわざ尽くそうとしなくてもひとりでに「じゃあ周りの人にもやってあげたいな」という気持ちになっていきますし、「周りの人のためにやるという行為」自体が自然と楽しくなっていきますよ。
とはいえ、自分を大事にするというのは、簡単なようでなかなか難しいこともあります。
一度やればいいというものではなくて、日常的に常に気を配りながら、継続的に行う必要がありますし、折に触れて手厚くケアする必要のあるときもあります。自尊心が高かったとしても、誰にでも調子が悪い時、心にゆとりがなくなってしまう時、というのはありますよね。
もし「業者の手を借りてすっきりしたい」(笑)と感じた時にはぜひマゼンティークへ遊びにいらしてください!
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