こんにちは、ももしろです！久しぶりにブログの更新。
今日は「誰にとっても効果があるものはない」というお話。
よく誤解されるんですけど、『これさえあれば、万事うまくいく、誰にとってもうまくいく』というものってこの世には存在しないんですよね。
例えばお金でイメージしてもらえるとわかりやすいと思うんですが、お金は確かに便利です。でも決して万能ではありませんよね。
・お金で解決できる問題もあるけど、解決できない問題もある
・お金があれば必ず幸せになれるかというとそうでもない
・高いお金を払って得たものでも、必ずいいものであるとは限らない
・同じ額のお金であっても、たくさんあると思う人と、少ないと思う人がいる
というように、まあ同じお金でも「捉え方」「使い方」「その時の状況」によって、価値や効果は結構コロコロ変わるわけです。お金があることでかえって不幸になることも人や状況によってはありうるわけで、「お金さえあれば安心」というわけでは決してないのです。
でも、自分が嫌いだという時には、何かに対して「コレさえ手に入れば、もう何もかもうまくいくんじゃないか？」と思いこんで、それに執着してしまいやすいんですね。その「コレ」は人によって違います。先に挙げたお金もそうですが、天職、使命、恋人、地位、スピリチュアル的なパワー、そして自己肯定感なんかがよく対象になります。
そしてそれをなんとか手に入れようとやみくもに頑張る。でも、うまくいかなくては自分を責めてしまうというループになるわけですね。
でも断言します。
これさえ手にいれば大丈夫というものはこの世に一つもありません！！
それよりも知るべきは「『その都度どうしたらいいのかをいちいち考える』ことをさぼって、万能なものを手に入れて、それに何もかも解決してもらおうというそのマインドであること」が、辛いことや面倒なことをかえって引き寄せている、ということです。
なので、「万能なもの」を手に入れるのではなく、「その都度どうしたらいいのかを安心して考えることができる自分」を手に入れることこそが大事だと思っています。だからこそ、私はこの「クライアントさんの自己肯定感を鍛える」お仕事をしているわけなんですね。
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また、これととても似ているのですが（実はここからが本題）。
クライアントさんの自己肯定感を鍛える上で私がめちゃくちゃ気を付けているのが「誰にとってもいい方法はない！」ということ。
同じワークに取り組んでも、効果が出る人と逆効果になる人がいます。例えば「自分を褒めよう！」と言って、すんなり褒められる人もいますが、自己嫌悪になる人もいる。「イメージしてみよう！」と言われて、スイスイ思い浮かぶ人もいれば、全く何も浮かばずにザセツ感を感じる人もいる。
「一律で全員これをやれば、自己肯定感が上がる」というものって基本的にないんですね。だけど、世の中に今溢れている「こうやれば自己肯定感が上がる」というものはその前提が抜けているものが多いです。
これって、言ってみれば「このファッションをすれば、モテる！」みたいな雑誌の記事に似ています。大多数にとってはまあモテやすいのかもしれないけど、そのファッションが全く似合わない人もいるし、逆に、相手がそういうファッションを全く受け付けない場合もある。
だから、結局は「一つの意見、参考例に過ぎない」んですね。
だからこそ、私は、生身のクライアントさんのタイプや特徴をしっかり見つめることを重視しています。そして「これがたぶん合うだろう」と思って、アドバイスをしても、そのアドバイスがしっかり効果をあげているかどうかもかなり注意してみるようにしています。私の見込みが違う場合や、良かれと思ったアドバイスが逆効果になることもなくはないからです。
また、状況や経過によっても適するものは変わってきます。なので「これをしておけばいい」と思い込まず、常に状況を見ること。そして、間違ったと思ったら謝ったり訂正したりと、なるべく誠実にコミュニケーションをとることを、自分なりに大切にしているつもりです。
結局人って「人」なんですね。一人ずつ違う。流動的で、いろんな面がある生き物です。子育てに正解がなく、育児本に乗っているとおりの子供が一人もいないように、人対人のコミュニケーションやトレーニングにも、正解はないんです。自分自身と向き合うのもそうです。自分というオリジナルの生き物に、外側の正解や通説を当てはめても、うまくいかないのはある意味当たり前。だから試行錯誤しながら自分というものを理解しないと、うまく対話ができないんですね。これって、難しい作業です。
でも、難しいからこそ、やりがいもあります。お客様一人一人がそれぞれ違う魅力や才能やギフトを持っている。そして、自己肯定感を鍛えるという濃厚な体験を通して、それぞれとの間でしか生まれない、唯一無二の人間関係を体験させていただける。これは本当に特別なことです。
だから、私はクライアントさんとの出会いを大事にしていきたいし、丁寧に向き合わせてもらいたい。限界のある自分という器の中でありながら、それでもやれることを全力で探して、かき集めて、しっかりとやらせていただきたいと思っているんですね。
正直なところ、物理的にかける手間と労力だけを考えると、非常に割に合わない仕事だとも思います。だけどどうしてもやめられないんですね（笑）この仕事はそれくらい面白くて、中毒性があるんです。
やってもやっても発見があって、驚きがある。人間というものの懐の深さと、愛というものの多面性を何度でも私に教えてくれる。こんな面白い仕事は他にないと心から思います。こんな気持ちでお仕事をやらせていただけることって、本当に奇跡だなあと思っています。
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