私がこのサロンを始めるより前、公務員として働いていたときのことです。
スーツを来て、同じフロアで働く大勢の人たちが、突然「コドモ」の群れに見えたことがありました。
みんな「大人」が着る大きなブカブカのスーツを着て。
一生懸命「大人」っぽい言葉を使って。
本当は心細くて仕方ないのに、
「自分は十分に大人ですよ!」
「責任を果たしていますよ!」
「自立しているんですよ!」
・・・という顔をして必死に頑張っているのです。
ですが、その両手をよく見ると。
「子供のころ埋まらなかったもの」「罪悪感」「さみしさ」「コンプレックス」なんかで一杯です。
仕事がバリバリ出来る人も。
周囲に「トラブルメーカー」と呼ばれている人も。
定年間際のベテランさんも。
入ったばかりの若手の職員も。
そして私自身も。
みんなみんなそうだったのです。
その景色を見たとき、私はものすごーく愛おしい気持ちになりました。
「そんなに頑張らなくていいのに。みんな未完成なんだよ、そのままで素敵だよ」と思いました。
全ての人間は学びの段階にあります。いわば「生きている間は未完成」の状態がデフォルトの生き物です。
人間として完成してしまえば、特殊な事情がない限り、人間に転生してくることはそもそもありません。
ということは、人間は皆「宇宙の子供」。
もっともっと宇宙という母に甘えて、助けてもらいながらでいいのです。
自分の「できない」をさらけ出して、背伸びせず、コドモらしく心のままに振舞えばいいのです。
宇宙という母は子供たちが好きで仕方なく、もっともっと与えたがっているのです。
未完成や穴や欠点は、学びと可能性のタネ。
その中には本当はぎっしりと愛情が詰まっていますから、何にも恥じることはありません。
隠さずに、どうぞ堂々としてください。
出来なくても怖くても失敗しても、そんなことであなたの価値は損なわれたりしないのですから(*´v`)