理想的な親からの「呪い」もある

こんにちは、神代です!

本日は、「理想的な親に育てられても、それはそれで呪い(自分を縛る観念や価値観、ブロック)ができることがあるんですよ」というお話。

 

 

さてさて。

「親にひどい扱われ方をされてきた」「望ましい育てられ方をしてこなかった」という認識がある方は、どうしても、「そのせいで何かしらの生きづらさがある感覚」を感じている場合も多いのではと思います。

ですが、実は、「理想的な親に育てられる」ということで何もかも解決するかというと意外とそうでもなくて…

それはそれで生きづらさの発生の原因になることが結構あるんですね(笑)

 

 

例えば、「理想的な親・素敵な親に育てられること」で、こんなブロックが生まれることがあります。

 

・母親がいつも家事を完璧にやってくれて、生活に困ることがなかった

→自分が母親になった時に「これくらいのこと、お母さんは普通にやってたんだから、自分もやらなきゃ」と無意識に自分に強いてしまう

 

・親が、いつもしっかり自分の気持ちや意思を聞いて、それを肯定したり尊重してくれた

→社会に出て、自分の気持ちを尊重してくれない人に腹を立ててしまう(親のやり方が当たり前だと思ってしまうため)

→配慮してもらえない場面に出くわしたときに必要以上にショックを受けてしまう

 

・親が提供してくれた空間の居心地がとても良い

→大人になっても親とは別の世界を確立することができない

 

・異性の親をとても尊敬している

→自分が異性に求めるハードルが無意識に高くなる

 

・親の教えや考え方が素晴らしいものだと感じている

→「親の教えには反するけれど、自分のやり方や考え方、自分に合っているもの」を探したり採用することに憶病になってしまいがち。

 

みたいなことがあるんですね。

(注:すべての人がこうなるわけではなくて、あくまで、こういうブロックや行動様式につながる場合もありますよ、という一例です)

 

ざっくりいえば、「自分の世界の確立」が難しくなったり、「家族以外との人間関係」でやりにくさを感じやすくなってしまったり、「自分やパートナーに課すハードルが高くなる」…などということが、あるみたいです。

良かったら良かったで不具合が生まれてしまうのが人間のシステムなんですね。

 

 

ちなみに、逆もまたしかりで、「困った行動が多い親」に育てられることで磨かれる面というのもあったりします。

 

いわゆる「親の関係に苦しんだ」経験のあるクライアントさんたちからのお話を総合すると、そういった親に育てられることで、一例としてこんなメリットがあったようです。

 

・人に頼らずに行動できる自分になれた

・周囲を客観的に見て行動できる、「大人の視点」が得られた

・がむしゃらに結果を出す努力ができる自分になれた

・だからこそ、人に痛みに敏感になれた

・欲しいものは自分からつかみ取りに行く馬力を得た

・自分と違う価値観の人とどうやっていくかという学びの原点だった

 

というような感じです。

 

ちなみにですが、こういう話をすると、

 

前者については「いい親だって言ってるのに、わざわざ粗探しのようにして、何でもブロックだというのはいかがなものか…」とご意見を受けたり…

後者については「嫌な親からメリットも受けているんだから、相手を許してやれってことか!」と解釈される方がいるんですが、

 

これはそういう話ではないんです。

 

この世のすべてのものには、自分から見た時にいい面と悪い面が必ずあるわけです。いいだけのものも悪いだけのものも存在しないんですね。

実は何かに行き詰まったりしているときって、物事の片面だけしか見ていないために、パズルのピースが足りていない状態になっている…ということが結構よくあります。

なので、

もし今、何か解決したい問題があったり、なかなかすんなり解釈できない物事があるのであれば、あえて今まで自分が見ていなかったほうの面に目を向けてみると、発見があることがありますよ

・・・という話なんですね。

 

 

さてさて、あなたはご両親から、どんないい面とどんなネガティブ面を受け取ってきたでしょうか。

何か参考になるものがあれば幸いです(*^^*)

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