セッションなどで「使命」についてのご質問を受けることがあります。時代の変化が訪れる中で、自分の果たすべき役割や使命についての知識を求めている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では「使命」について少しお話しさせていただきます(*^^*)
使命って何?
始めに、そもそも「使命って何なの?」ということからお話ししたいのですが…
私がお話しする「使命」とは、『生まれる前に決めてきた、他者に影響を及ぼす自分の役割。生きるための目的のひとつ』…というようなものです。
小さなものから大きなものまであるので、どこからどこまで使命かと線引きするのは難しい部分もありますが、使命は一つに限らず、複数持っていることも多いです。
使命に対して「神から授かったものすごく特別で崇高なもの!」というイメージを持たれる方も多いように思いますが、これは「人間として生まれてくる目的の核」として必ず誰にでも組み込まれているものです。そういうわけで私個人としては「使命」を必要以上に神聖視する必要はないのかな、と感じています。
ちなみに、生まれてくるときに組み込む目的は、使命の他に「特定の人とのイベント」「前世などで生じたカルマやトラウマの解消」「物理次元でなければできない特定の体験」などがあります(この辺はお話しすると長くなるので、今回は割愛しまして、また機会があれば書きたいなと思います)。
使命とセットになる3つのこと
さて、使命のことを職業でイメージされる方も多いように感じますが、使命とは必ずしも「職業」のことを指しているわけではありません。
わかりやすく言うと
「人を健康にするために働く」という使命のために「医師」になる…
「人を育てたり知識を伝えるために働く」という使命のために「教師」になる…
という感じになっており「職業」はあくまで「使命を果たす手段」という形になることが多いようです。
さて、使命には必ず、このように①「どんな手段を使うか」というほか②「何を対象にするか」③「どんな信念・テーマで行うか」がセットになっています。
例えば「人を健康にするために働く」という使命であるなら…
手段は「外科手術」「鍼治療」「気功」「アロマセラピー」
対象は「女性」「高齢者」「貧しい人たち」
信念は「とにかく楽しく」「私生活も私財も全て投じてそれに捧げる」「どんなに苦しくてもやめない」
…というように、さまざまな手段・対象・信念があり、ここに「その人ならではの個性」が出てくるのです。また、この部分は人生の段階に応じて変わることもよくあります。
さて、ここまで「社会的に役に立つ」ような使命についてばかりについて話してきましたが、実は使命というのはそうとは限りません。
例えば「失敗をする姿をみんなに見せて人に学びを与える」「周りに迷惑をかけて、他の人が使命に気付くよう助ける」というような一見マイナスのように見えることも使命の一つであったりすることもままあります。
このように、使命とは、個人の「良い悪い」の尺度を超えて存在しているのです。
使命を果たすための必修科目
使命を果たす過程で、「たいていの人がやらなければいけないこと」というものもあります。私はこれを勝手に「必修科目」と呼んでいます。
それは
①使命が何かを自分で探すこと
②使命に必要な人に出会うこと
③使命をより深く全うするための人生経験
です。
ここからはそれぞれについて少し詳しく書いていきたいと思います。
①使命を探す
多くの人は生まれてきてから「自分の使命が何か」がわからない状態から始まります(学びを急いでいる人や、今世でやることがとっても多い場合などは、この学びを割愛し『最初から分かっている』状態で生まれてくる方もいます)。
使命には「自分が得意なこと」が強く関連しています。そういうわけで、使命を見つけたければ「好きなこと」「得意なこと」「なぜか関心があること」をヒントにしながらその中で「自分は何がしたいのか」を見つけていくことになります。
また、たまに「使命は果たさなきゃいけないものだ!」と義務的に考える方がいますが、使命とは基本的には「周りに止められたとしても、どうしてもやってしまうこと」「何の足しにもならなくても、評価されなかったとしても、やりたくて仕方ないこと」「面倒なこともあるけど、どうしてもやらずにはいられないこと」というくらいに、強く「とにかくやりたい」という動因があるものです。
『私にはそんなに強くやりたい!と思うことがないです』という方もいますが、そういう場合は「自分の心の声がうまく聞けなくなっている」「やりたいことをやってはいけないと思っている」などの理由から蓋をしていたり、「あえて気が付かない時期を過ごして学びにつなげる」「自分にとってあまりに当たり前のことだったので、まだ気が付いていない」ということも多いです。
②使命に必要な人に出会う
人間が使命に行きつくためには「他の人からの影響」を受ける必要があります。人との出会いによって、自分と違う価値観や気づきを得て、自分一人では見えないことが見えていったり、変化がもたらされていき、使命の方向性や果たし方などがよりレベルの高いものになっていきます。
と言っても、「必要な人」とは、恩師や師匠などの人には限りません。
「この人のせいでとても苦労した」「あんな風にはなりたくない」という反面教師のような存在であっても、自分の価値観を確立させたり、進みたい方向をはっきりさせるために必要な出会いであったということは実はよくあるものです。
③人生経験を積む
使命を全うするために「知っておいた方がいいこと」「経験しておいた方がいいこと」というのが数多く存在します。
たとえば、「人を健康にするために働く」という使命であれば、「具合が悪いというのがどれほど辛いのか知っておく必要」があるので、自分が病気をする時期や近しい人が病気で苦しむ姿を見たりする時期があったりします。
また、「今の使命が自分にぴったりだ!」という確信を得るためあえて「自分に合わない職業をする時期」や「やりたいことと真逆のことをする時期」というのもよくあります。
世の中の変化と「使命」
さて、これまでいろいろと書いてまいりましたが、数年前から世の中のエネルギーが変わってきて、「使命」に関する形もだいぶ変わってきたように思います。ここではそれについても少し触れたいと思います。
かつての世の中(特に日本)では、使命は「特定の制限の中で・周囲や環境に合わせながら」「一つの学びを長期間」「困難を克服しながら進んでいく」という学びがスタンダードでした。いわば『型の中に自分をはめこみ、その中で学んでいく』という形のものです。
しかし、地球の波動が上がり、そのスタンダードが変わりつつあり、今は『自分の信念ややりたい気持ちを最優先に、既存の型や制限をどんどん外していく』学びに変化していっています。また、その中で「手段や対象なども移り変わっていく」「複数の学びを並行して行う」というようにも移り変わっています。
これまでのルールが通用せず、どのように使命を果たしていいかわからなくなることもあるかもしれません。その中で何を大切にしたらよいか…それはどの段階においてもやはり「自分の気持ちをしっかり見つめること」に他ならないのではないかと私は思います。
というのも、「本来の自分(自分らしく生きること)」と「使命」は密接に関係しているからです。人は「使命」を元に設計されて今の形になっています。つまり、本人の性格や意向をもとに、果たすべき使命は何かということを決めて、そのうえで「使命を果たすのにふさわしい能力・特徴」を持ち合わせて生まれてくるように人間は設計されているのです。
そういうわけで、使命を果たしている時には「自分のありのままで能力を最大限発揮している状態」になりますし、その人に果たしうる最大限の貢献ができるようになりますから、おのずと幸せを感じられるようになるのですね。
さて、かつての時代では、使命は「自分が望まなくても、気が付いたら使命にあった(例えば、親の仕事をそのまま継ぐことがそのまま使命に直結していたとか)」ということも多くありました。しかし、今は時代の過渡期にありますので「かつてはなかった選択肢」「既存のレールに乗っていては果たせない使命」も多く見受けられます。そして「過去のやり方を壊して新しいものを作る」という使命を持っている方もかなり多いようです。
そういう時期には「変わりたくないという抵抗」も強まりますし、反発を受けることもあるでしょう。自分のやりたいことをするということは、責任も伴いますから、勇気のいることでもあります。でも、そんな中で自分を押し込めていては、いつまでも本来の自分には向かっていけません。
自分を導いてくれるのは結局のところ「自分が心からやりたいかどうか」という一点だけ。
うまく自分の声が聴けないというときは、理屈で自分を縛ったり周囲の目が気になる気持ちを一旦脇に置いて、小さなことからでも自分の好きなこと・やりたいを勇気を出してやってみてくださいね。
さて、使命についてあれこれ書かせていただきましたが、何かピンとくることはあったでしょうか?まだまだ使命についてはいろいろとお伝えしたいことがありまして、今回はごく一部の知識だけのご紹介になってしまいますが、何か行動するためのヒントがありましたら幸いです。
文中でも少し触れましたが、ここ10年くらいの間で使命のスタンダードが大きく変わってきておりまして(とはいっても、このブログを読んでいただいているのは10代以降の方でしょうから、以前のスタンダード情報を中心に書かせていただいています)、また5年後10年後には全然違うことをお伝えすることになるのではないかなと考えています。
マゼンティークは使命に関するお手伝いも喜んで致しております(*^-^*)ピンときたときには、どうぞお声かけくださいね。