『欲』との上手な付き合い方~欲は翼である~

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人間と言うのは欲の多い生き物です。「食欲」「性欲」「睡眠欲」の3大欲求から始まり、これが好き、あれがやりたい、人に認められたい、集団に属していたい、こんな風に見られたい、大切にされたい・・・などなど社会の中で生きる生き物ならではの欲もたくさんありますよね。

なんとなく「欲=エゴや執着」「欲があると人間としてレベルが低い」「欲を捨てなければいけない」という考えも世の中にはあるように思うのですが、私個人としては「欲」に関しては肯定な意見を持っています。
なぜかといえば、「何がしたいか」「何が欲しいか」「何を埋めたいと思うか」ということを通さなければ、深く自分を知ることはできないからです。つまり、欲は「自分を知り、自己実現するための重要な道しるべ」だと言えるでしょう。

とはいえ、その一方で、あまりに欲望に振り回されてばかりでいると、自分の本筋から離れていってしまったり、必要以上に苦しい思いをすることも多々ある、というものまた事実です(それはそれで学びの一つではあるのですが)。

ということで、今回の記事では「欲望との上手な付き合い方とは」ということについてのお話です(*´v`)

(※この記事は、個人的な見解に基づいたお話をしています)

「1次の欲」と「2次の欲」

まず、私は「欲」を2種類のものに分けて考えています。ここではその2種類の欲を「1次の欲」と「2次の欲」と呼ぶことにします。

●「魂が喜ぶ」のが1次の欲

「1次の欲」は、「利害は関係なく、自分がそうしたいと思えること」「純粋に魂が求めていること」を指します。

例えば、ただ「サッカーが好き」な人が「サッカーしたい!」という欲求がこれにあたります。「なぜしたいのかということに深い理由はなく、突き詰めても『なんか好きだから』くらいの理由しかない」というような感じです。

このような「1次の欲求」は「自分の才能や使命」と密接にリンクしており(それをそのまま職業にするかどうかは別として)、「その人にしかできない生き方」を示唆しています。そして、この欲求を追っているときには「これに関しては異様な集中力を発揮する」「これに関する勉強は苦にならない」「時間を忘れて没頭できる」というようなことも多いです。

また、この欲求をどんどん満たしていくことで、自尊心が高まり(もっと具体的に言えば、自分のことが好きになれる、自分で自分を満たしてあげられるようになる)、自然と「その人がその人らしく生きていけて、必要なものがどんどん引き寄せられる」という流れに向かっていきやすいです。また、不思議なことですが「1次の欲を追いかけて実現する」ことが、「その人が周囲の人に最大限に貢献できる形」に直結していくのです。

そういうわけで、「積極的にどんどん満たしに行ったほうがいい!」というのがこの「1次の欲求」です。

ただし、ブロックが多い場合、この「1次の欲求」を追いかけることに罪悪感や抵抗が生まれやすいです。「自分の好きなことをやりたいというのはワガママなんじゃないか」「うまく行かないに決まってる」とフタをしたり、あるいは「お金がないから」「家族がいるから」などの外側の理由をつけて、挑戦する前から諦めようとすることもよくあります。また、何かをなす人の多くは「フタをして合わない生き方をしていたけど、自分の好きなことをやはり追いかけるようになる」という過程も含めて学びのワンセットにしている場合も非常に多いです。

抵抗にぶつかってしまったとき、乗り越えようとするか、そのまま諦めてしまおうかというのはその人の自由です。しかしその中で、「乗り越えたい」という方を選んだ人は、ブロックを手放す(わざわざワークなどをしなくても「自分で自分を縛っていた固定観念を打ち破って行動していく」ことです)ことを試みたり、「可能なところから少しずつ自分のやりたいことをやることを許していく」ことを積み重ねていくことが必要になってきます。

●「本当に欲しいのはこれじゃない」のが2次の欲

「1次の欲」に対して、2次的に派生する欲求のことを「2次の欲」と呼びます。

この「2次的」というのは、「本当は別にしたいことがあるのにそれが埋められないので、その代わりとして発生している」と言う意味での「2次」です。これは「1次の欲」に比べると少し複雑です。

例を出すと、
・ストレスでやけ食い(純粋に食欲によって食べるわけではなく、寂しさや怒りを発散する代わりに食べている)
・人に認められたくて過剰に着飾る(純粋に「ファッションが好き」という思いからではなく、「自分の価値のなさ」を隠すために着飾る)
・「人の役に立ちたい」と言っているが、実は人の役に立つことそのものが嬉しいのではなく自己価値の低さを埋める為にしている
・「ビジネスを立ち上げて成功したい」と言っているが、実は、やっているビジネスそのものが好きなわけではなく、お金持ちになったり人に認められることを目標にしている

・・・みたいな感じでしょうか。

「2次の欲」は、言ってみれば別なものを埋めようとしている「下心のある欲」です。そして、根深い場合、本人は「2次の欲」であることに全く気がついていなかったりします。これは多くの場合、「ブロック」や「自尊心の低さ」「隠れた怒りやトラウマ」などと密接に関係しています。とりわけ、大体どの「2次の欲」にも絡んでいるのは「自分は本当に好きだと思えるものを手に入れる資格はない」「欲しいものを求めてもどうせ手に入らない」という思いです。従って、自己評価が低ければ低いほど2次の欲が増えて、「自分でも本当にやりたいことや好きなことがなんだか分からない」という状態になっていく傾向があります。

「1次の欲」はやればやるほど充足感と自己価値が高まるものですが、「2次の欲」はそうではありません。本当に欲しいものを後ろ手に隠したままで代わりに見かけ上のコップだけ満たしているような状態なので、基本的には「その時だけ満足しても、すぐまたお腹がすいてしまう」「満たされたら満たされたで、失ったときのことなどを考えて不安でたまらなくなる」というような傾向があります。そして、人生を迂回させ、本筋から遠ざけて時間稼ぎをさせようというような性質もあります。

さて、だからといってそれが直ちに悪いのかといえばそう言うわけではありません。「2次の欲」はそんな経験を通して「このままでは同じことの繰り返しで、本当にほしいものは手に入らないのだ」ということを強烈に本人に悟らせようともしてくれる、反面教師のような役割を果たしてもくれます。
また「2次の欲」に振り回されることで「自分がなにに傷ついているのか」「本当に自分が満足できるものはなんなのか」ということに向き合うこともできます。そして、その分「1次の欲」に向き合ったときの喜びもまたひとしお深くなるのです。 

2次の欲との付き合い方

さて、ここまで「1次の欲はどんどん追ったらいいよ、2次の欲は追いかけても満たされないから気をつけてね」というお話をさせていただきました。とはいえ、人間として生きている以上、完全に「2次の欲」をなくするのは難しいことです。というわけで、ここでは「2次の欲」との上手な付き合い方について考えてみましょう。

●「1次の欲」と「2次の欲」の見分け方

そもそも「2次の欲」と付き合う以前に、「1次だか2次だか分からない」と言うことがあるかもしれません(また、「1次だと思っていたけど実際は2次だった」と言うこともあるものです)。では、「これがやりたい気がする」と思ったときに、「でも、これって心からホントにやりたいこと(1次の欲)なの?」と迷ったときにはどうしたらいいのかということも考えてみましょう。

そんなときにはまず、「誰ひとり見てなかったとしてもやりたいと思うか」「余命1ヶ月だったとしてもやりたいと思うか」という観点で考えてみるといいでしょう。
2次の欲の場合は大抵「人の目(人に褒められたい、認められたい、あるいは、変だと思われたくない)」を意識しています。
例えば「小説を書きたいな」という思いがあっても、「ただ書くのが好きで、作品として形にしてみたい」という場合は1次、「小説家になって世の中に認められたい、会社勤めでなく出来る仕事をしたい、収入が欲しい」のように周囲の目や環境の事情などを考えている場合は2次の可能性が高いです。そんな観点から、どっちに属しそうか考えてみるといいですね。

また、それでも分からないときには「とりあえず試してみて自分の気持ちを観察してみる」というのもとても有効です。少しでも興味があるものを手当たりしだい試してみて「心が動くもの」「そうでないもの」の違いに耳をすませてみましょう(そして、観察しようと思ったときに初めて分かることも多々あります)。失敗を恐れず、気軽にトライできる部分から何でも試してみるというのはとてもオススメです。

見分けるポイントとして、「1次の欲」を満たしたときは、気持ちが元気になったり、心が軽くなったり、血が騒いだりするなど、なんともいえない「ときめき」のような気持ちが生まれます。それは「魂が喜んでいる証拠」であり、「自分が好きなことをすることを(自分に)許してもらえた」という思いからくる安心感・充足感だったりするのです。これはかりそめの「2次の欲」ではけして得られないものです。対して「2次の欲」を埋めようとしたときには、そもそも充足感がなかったり、うまく満たされても「優越感(人より上に立てた感じや、見返してやった、復讐してやった、どうだ参ったかというような感じ)」「調子に乗って地に足がつかなくなってしまうような、浮ついた喜び感」「その場をしのいだ感じ」というような感じがどちらかといえば強いです。参考にしてみてくださいね。

人間関係でも一緒ですね。波長の合う人とは一緒にいるだけで安心できますし、そうでない人といるときには、疲れてしまったり色々考え込んでしまったり気を使いすぎてしまったり、なじめたとしても「喜びと言うよりは、何とか乗り切ってしのいだ後の疲れ」を感じるということが起こります。自分にとっての「波長のいい感じ、モノ、コト」を探すようなつもりで、いろいろと試してみるととてもいいですね。

●2次の欲に走るのもまたよし

「2次の欲」は言ってみれば「1次を埋めさせないための見せかけの欲」なので、人生の本筋や本当にやりたいことから離れたところにあります。そういうことで、追いかけすぎて話がこじれてしまうのがイヤであれば、「これは2次だな」と思ったら意識して追わないように「1次のものにエネルギーを向ける」というのが一番効果的です。ですが、これは内観を繰り替えしたり、ブロックを手放したりして、しっかり自分を見つめる訓練が出来ていないとなかなか難しいというのが実情です。ということで、ここでは『「2次の欲」を消化したいときには、思い切って逆にしっかり満たしてみる』という方法をお伝えします。

やり方としては難しいことはなく、「2次の欲を真っ向から受け止めて、全力で満たしにかかる」と言うだけです。その場合に気をつけて欲しい3つのことは「いつまでやっていいかという制限時間を決めること(例えば「気が済むまでやっていい」「今月いっぱいはやっていい」というように)」「やるからには中途半端にせず徹底的にやる」「出来れば、2次の欲であるということを自覚しながらやる」と言うことです。

この方法をオススメする理由ですが…あまりに「2次の欲が溢れている状態」の時には、人は、欲望自体を押さえつけようとする傾向があります。「あれもしてはいけない」「これもしてはいけない」「欲深い自分はいけない」と裁いて、必要以上に自分を傷つけるのですね。そこで「思い切って徹底的にやる」ということによって「自分を自由にしてあげる(好きなことを自分に許す、生産的でないことをすることを自分に許す)」ことができるので、それだけでもかなりブロックを外して心を緩めることが出来ます。言ってみれば意図的に「羽目を外す」と言う感じです。少し時間をかけてしっかり行なえば、自分を曇らせていた思念がたくさん手放されて、今まで見えなかったことが見えてきたり、自尊心が満たされていきます。「そんなことできない」という抵抗が強い人ほど効果が高いので、興味があればやってみてくださいね。

※とはいえ、何かをした後の責任は自分で取ることになりますので、心身に後々まで残るようなダメージを負う可能性だけは気をつけて行ないましょうね。

欲は翼である

さて、いろんなことをお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。少し何かの指針になりましたら幸いです。

私がかつて高次の人から教えてもらった好きな言葉の一つに「欲は翼(よく)である」というものがあります。人は、欲(これがしたい、こうなりたい、これがほしい)という思いがあれば、自分の今ある能力以上に遠くに行くことができるし、自分の力をもっと延ばすすることができるし、3次元の世界を飛び回って楽しむことが出来る…というような意味があるようです。素敵な言葉だと思いませんか?

「欲」は敵でもなければエゴの象徴でもありません。「1次の欲」と「2次の欲」…性質は違うものですが、「1次の欲」はあなたの魂本来の自由さやあなたがあなたであるということの喜びを、「2次の欲」はあなたが癒すべき傷を教えてくれているもの。どちらもあなたがより幸せになるためのギフトであり、あなたが認めてくれるのをずっと待っているのです。自分の欲を裁かずにもっと愛して受け入れてあげませんか?今日は、自分の欲を否定せず、とりあえず「いいね」を言ってあげることにしませんか?^^

当サロンでは「気づきと手放しのワーク」を行なっていますが、このワークでは「1次の欲を実現する妨げになっているブロックを解除」したり、「2次の欲を手放して惑わされなくなるようにする」効果もあります。

ブロックにいつまでも足止めされていては、本当にしたいことや心躍ることを見つけるのはなかなか難しいのが実情です。モヤモヤして自分のしたいことが分からない方、生活の中心を「問題解決」でなく「自分の好きなことや楽しいことを追う」時間に変えたいという方には、とってもオススメのワークですよ。ぴんと来た方は是非サロンに遊びにいらしてくださいね(*´v`)

さてさて、「欲」に関しては奥が深く、「ブロック」にも密接に関係しているものなので、まだまだお伝えしたいことが山のようにあるのが本当のところです。また折を見て別の機会にお話させていただければ幸いです。

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