多くの人とお話をしていて思うことが、「不安であること」や「自尊心が低いこと」や「人と比べてしまったり、人目が気になること」とを気にする人が非常に多いなあということ。
要するに、
「不安であるのはいけない」
「自尊心が低い自分はダメだ」
「人目が気になる、人と比べてしまう自分が情けない」
みたいな風に
「ネガティブ感情がある」=「自分が悪い」というように結び付けるのですね。
でもね、実はネガティブ感情は決して悪いものではないのです!
例えば「不安」。
これは人間が原始時代から、動物として生存するために必要としてきたもの。例えば、今まで住んでいた集落の場所を別なところに変えようとする時、いつもとなんだか周りの様子が違う時、自分の体調が思わしくなく本調子ではない時…そんなときに全く不安を感じずガンガン行動してしまうと、命を落としてしまったり、場合によっては集落全体が滅びてしまったりすることもあるわけです。
つまり、「不安」というのは「言葉で拾いきれない部分を『あ、気を付けた方がいいかもよ!』と教えてくれる」というアラーム的な役割なのです。
あくまでアラームなので、毎回本当に危険が来るかはわかりません。ただ「危険があるかもしれないよ」という可能性があると鳴る、というだけのシステムなのです。つまり、何か変化があるたびに不安になるのは、本能というシステムにおけるもの。
なので、個人的な意見としては、それをいちいち解消する必要はないと思っています。かといっていつでも不安にばかり脅かされていると暮らしにくいですし、かといって不安を無視しすぎると危険がある場合があります。
そういうわけで必要なのは…
不安になった時に
A)「今回は不安を信用して、一旦やめてみよう」
B)「でもこれは変化するときに伴う本能的な不安なのかなと思うから、マジ受けせずにスルーしてみよう」
というように、その時その時に応じてAかBかの対応を変える、ということ
…だと思っています。
さて、反対に、一番良くないのは『「不安」を感じるのは自分は弱いからだ!不安を感じない自分になるべきだ!』と押し込めることだと思います。そうなると、自分から湧き出る感情や本音を否定することになるので、とても自尊心が傷つくのです。
また、時々「あの人は自信満々だから、きっと不安なんか感じないだろうな」というように、『自分以外の他人は不安を感じてないに違いない』と思っている方もいますが、それは大きな誤解です。私はエネルギーを通して人を見るので断言しますが、どんなに余裕があるように見える人でも、その人なりに必ず不安や迷いはあります。それがあなたから見えるか見えないかというだけです。
だから、どうか「人間として立派=不安がない」ことだと思って、そこを目指さないで欲しいなと思います。それを目指した先にあるのは「自分にとって都合の悪い感情はすべて我慢して何でもないふりをする」という、素直に生きるとは真逆の姿であるからです。
要するに、不安を感じても必要以上に慌てたり精神論で解決しようとせず、「本能のシステム」の特性を理解して合理的に対応する…というのがベストというのが私の意見です。
*
また、冒頭で挙げましたが、「不安が強い」の他、「自尊心が低い」とか「人と比べてしまう」などというのも、また同様で「システム」なので自分を責める必要は全くありません。
なぜそれがシステムというと、「そうなることが今までのあなたにとって生きるために必要な戦略だった」というだけだからです。
「自尊心が低い」というのは、「自尊心を低くすることによってなんとか自分を納得させてきた(自尊心が高いままだったら傷つきすぎてやってられなかった)」ということに過ぎないわけで、要するに『生き物として生き抜くために、それが一番最適だと思ったからそれを選んできた』というだけに過ぎないのです。
また「人と比べてしまう」というのも「人間がみんなと調和しないと生きていけないという社会的な動物」であるためです。『周りの状況を常に知っておいてそれに応じて適応しなければ死んでしまう』という本能レベルの恐れが誰にでもあるのですね。なので、「人と比べてしまう…」という方は、自分の価値に結び付けずに『たまたまその機能が過剰に働いているだけ』と解釈するといいのではと思います。『今までの自分は、生きていく方法として、比べる機能を強く持っている方がいいと本能レベルで判断したから、たまたまそうなっている』というようなことです。そういうわけで、ネガティブ感情を感じる場合も、いちいち自分の価値に結び付ける必要はないのですね。
しかし!
(今日の話はここからが本題です)
そうは言っても、「ネガティブ感情のせいで、進みたい前に進めない」という時が来たのなら、あなたはそれと向き合って解消する必要が出てきます。
ネガティブ感情があってもなくても、そんなことであなたの価値は変わりません。一生それを抱えながら生き続けるのもまた有意義な人生でしょう。でも、本当にしたいことをするというときに、「不安で動けない」「自尊心が低いから自信が持てない」「人と比べたり、人目を気にしてできない」というのは実は、人間にとっては『とても体のいい言い訳』になるのです。『自分はしたいんだけど、これのせいで出来ない』…というように『自分以外のせい』にできるからです。でも「これのせいで出来ない」を選んでいるのは他でもない自分であり、結局は「自分がやりたくないだけ」なのです。
そして何より重要なのは、「今までその生存戦略で生きてきた」からといって、これからもそれで生きなければいけないという理由はないということ。
「今までこうだった」は全て過去の話で、実は今のあなたには全く関係ないことなのです。
繰り返しますが、「今」のあなたに支障があるような「過去」のものは、単に「それまではそのやり方を採用してきた」というだけ。実は本気になりさえすれば、そのシステムを別な方法に変えることはいくらでもできるのです。
また、『過去には危険があったから「生存戦略のシステム」が強く作用する必要があったけれど、今はもうそんなに危機的な状況にはないのに、システムが変わらず働き続けている』…という人もよく見受けられます。そういう方は、状況が過去と比べて実はかなり今の状況が恵まれているにもかかわらず、幸福感を感じることができなかったりします。なぜなら「危険がいつ来るかわからない」というアラームが鳴りっぱなしで、それの言うなりになってしまっていることが非常に多いからです。
さて、それでは質問です。
あなたの採用しているシステムは、今のあなたにきちんとフィットしていますか?あなたを幸福にしてくれていますか?
もしも「幸せにしてくれていない」と感じたのなら、そのシステム、マゼンティークでアップデートしてみませんか?
システムを見直したいと感じたあなた。向き合うことをやってみたいと感じたあなた。何かを変える必要があると感じたあなた。あなたが本気になりさえすれば、それは意外と簡単です。マゼンティークに本当の自分の声を聴きに来ませんか?
マゼンティークは必要なあなたが遊びに来てくださることを、心から心からお待ちしております(*^^*)
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